NBAプレイオフ2017・個人賞など雑感

NBAの2016-17シーズンも終わり、シーズンオフ真っ盛り(って言い方はないかな?)ですね。
今回の記事では、いまさら感は否めないですが、プレイオフや個人賞などについて、思ったこと感じたことを、つらつらと書いていこうかと思います。

 

 

レイオフ

ゴールデンステイト・ウォリアーズが、圧倒的な強さを見せつけ、プレイオフを勝ち上がり、そして、ファイナルを制しました。
いやぁ、ホントに強かったですね。

今年のプレイオフは、個々の試合も大差が多く、シリーズとしても短期決戦になってしまうことが多く、主力の怪我に泣くチームもあり、全体としては、盛り上がりに欠ける、観ている方もボルテージがいまいち上がり切らない、そういうものになってしまいました。(※個人の感想です)
僅差の試合が相次ぎ、第7戦までもつれるシリーズばかりで、しかも、クラッチタイムでビッグプレイが飛び出したりするような、観ている方もジリジリする、いい意味で心臓に悪い、そういうプレイオフだと嬉しかったのですが。

さはさりながら、見所が全くなかったわけではもちろんなく、ウォリアーズの見事さそれ自体が目の保養になりましたし、それ以外にも、注目すべき点はたくさんありました。
以下では、個人的に気になった/ワクワクした/ガッカリした点を、勝手ながら挙げていきたいと思います。

 

ちなみに、ファーストラウンドが行われている頃に書いた記事がこちら↓

i-love-this-game.hatenablog.com

 

ジョン・ウォール

ジョン・ウォールはやっぱり良いポイントガード
クリス・ポールを除けば、現在のリーグで、PG(らしいPGの中)で一番なのではないかと。
NBA入りした当初は粗さが目立った印象がありますが、今では、プレイメイカーとして最高クラス。
ちゃんと周りが見えていて、自分で行くか周りを活かすかの見極めが素晴らしいと思います。どちらもあり得るようなプレイをするので、ディフェンスとしては非常に守りにくいのではないかと。
そして、勝負どころでの心臓の強さも魅力的。
リーグで最も過小評価されてる選手の一人だと思います。

 

クリス・ポール

ポールが全盛期のうちに、主力としてチームをファイナルに導いて、さらには優勝する姿が見たい。。
クリッパーズはここ数年、優勝候補のひとつでありながら、ナンダカンダで残念な終わりを迎えることが多いのですよね。
今年もブレイク・グリフィンが怪我してしまい、結局、敗退。
ウォールも素晴らしいのですが、CP3はリーグ史上でも有数の名PGだと思うので、その彼のファイナルでの雄姿を見たいのです。
現行体制では優勝に届かなかったクリッパーズは、遂に解体を決意、CP3はロケッツに加わりました。ジェームス・ハーデンとの相性など、気になることは多いのですが、2~3年のうちに、是非ともプレイオフを勝ち上がり、優勝を手にしてほしいところです。
キャリア晩年になって、勝てるチームに移籍して、一応優勝、というのではなく。

 

ヒューストン・ロケッツ

ビッグマン以外は全員スリーポイントラインの外側に陣取って、あとは、オフェンスの全権をハーデンに委ねて、煮るなり焼くなり、お好きにどうぞ、ハイピックからヘルプが来なければゴールにアタックし、ヘルプが来たら空いてる奴にパスしてスリー、っていうオフェンススタイル。
当たるとトンデモナイけど、当たらないとやっぱり勝てない、っていうので、やっぱり勝ち上がることはできませんでした。
それはそうだよね、というのもありますが、気になるのは、CP3が加わる来季、どういった戦術を採用してくるのか、ということ。
当代随一の司令塔を擁して、あのスタイル(だけ)で行くのはもったいない気がします。
CP3が加入した戦力を最大化する戦術を、きっとマイク・ダントーニは考えてくるんだろうなと。
彼にとっても、既に名将の一人との認識を受けていますが、もうワンランク上がるためには、ファイナル進出、そして、優勝、というのが必須です。

 

ミルウォーキー・バックス

トロント・ラプターズとのファーストラウンド、結局敗退してしまいましたが、観ていて面白いシリーズでした。
特に、第6戦、負ければ敗退決定の崖っぷち、第3Q残り5分7秒で25点差(46-71)、普通ならそこで終わりという時間と点差、そこからの追い上げが凄かった。
第4Q残り3分6秒で遂に逆転(80-78)!
最終的に試合には敗れてしまいますが、観ていてドキドキ、ワクワクする、素晴らしい試合でした。
あとは勝ってさえいれば。
ヤニス・アデトクンボやクリス・ミドルトン、ジャバリ・パーカー、マルコム・ブログドン、ソン・メイカー、グレッグ・モンローといった、有望な若手・中堅が多く揃い、そこに、ジェイソン・テリーやマシュー・デラベドバといった海千山千の曲者がスパイスを効かせる、観ていて楽しい、なんというか、「応援し甲斐のある」チームです。
チームのキャッチフレーズ"OwnTheFuture"を地で行く、そんな展開を期待しています。

 

ファイナル

ウォリアーズが5戦でキャブズを下したファイナル、強すぎて面白くない、とか、史上最多のシーズン73勝をしたチームにケビン・デュラントが加わるなんてズルい、勝って当たり前、そんな優勝に価値はない、とか様々な批判がありますが、それはそれとして、レブロン・ジェームスにカイリー・アービング、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、さらにKDと、どの一人を取っても、ファンタスティックなプレイを見せてくれる選手たちを、ひとつの試合で同時に観られる、っていうのは本当に有り難いことだなと。
でまた凄いのは、これだけの選手たちのプレイがきちんと有機的に絡み合って、チームを勝利に導いているということ。
その点、KDってもしかしたら史上最高の「チームメイト」なのではないかと。
彼は、ボールを長く持たないと持ち味を発揮できないタイプではないので、既存の戦術にすんなりと馴染むことができますし、オフェンスだけでなく、リバウンドやブロック、ディフェンス面でもチームに貢献できます。
その上、大事な局面で、「俺に任せろ」的なプレイもできます。
いやあ、やっぱり73勝したチームに彼が入るのは、ズルい(笑)。

 

 

個人賞

ここからは2016-17シーズンの個人賞について。
昨季までは、レギュラーシーズン終了後、各個人賞を順次発表/表彰していましたが、今季は、「NBAアウォーズショー」という形で、ファイナル終了後に一斉に表彰しました(発表は一部を除いてRS終了後順次)。

今季はMVP争いが例年以上に熾烈だったり、ドレイモンド・グリーンが「念願」の最優秀守備選手賞を受賞したり、といろいろ話題はあるのですが、私が取り上げたいのは、新人王、マルコム・ブログドンです。
本命のベン・シモンズがシーズン全休したり、ジョエル・エンビードが怪我で半休したり、ブランドン・イングラムがリーグの水に慣れるのに時間がかかりそれほどでもなかったり、といった要因が重なって「回ってきた」新人王ですが、それでもやはりこの受賞には意義があるし、それだけの価値が彼にはあります。
上述したように、有望な若手・中堅が揃い、将来性豊かなバックスですが、そのチームにおいて彼がどのような活躍/貢献を見せてくれるか、楽しみが尽きません。

 

 以前、ブログドンについて書いた記事です↓

i-love-this-game.hatenablog.com

 

 

他にもいろいろと書こうと思ってたことはあったのですが、取り敢えず、今回の記事はこの辺りで。