ポイント「ゴッド」;2人のベテランPGが存在感を見せたプレイオフ2020

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遂に今季のNBA&WNBAが終幕を迎えました。
コービ・ブライアントの事故死や、COVID-19の感染拡大によるシーズン中断/延期、Black Lives Matter運動の広まりやそれに連なる試合のボイコットなど、様々なことがありました。
本当にタフなシーズンでした。
そして、そのこともあってか、というかわたし含め、多くのファンが毎年のように言っていることかもしれませんが、非常に見応えのある、とても面白いシーズンでした。
そこで、今回の記事では、そんな今シーズンの中から、プレイオフで存在感を見せた2人のベテランポイントガードについて取り上げたいと思います。

 

  

 

クリス・ポール

今季のクリス・ポール、そして、今プレイオフクリス・ポールは凄かったですね。
昨オフ、ヒューストン・ロケッツからオクラホマシティ・サンダーにトレードされたときには、「もう終わった」ような扱いだったCP3ですが、ふたを開けてみたら、若手ばかりで再建期に突入したと思われたサンダーを見事にリードし、プレイオフ進出、もう少しで因縁の相手ロケッツを破るところまでいきました。
良きメンターとして若手たちの成長を促し、チームを引っ張ったリーダーシップは流石でした。
個人としても、4年ぶりにオールスターに選出され、「もう終わった」という見方を見事に払拭しました。
レイオフにおいても、激闘の末、第7戦で敗れてはしまいましたが、シリーズを通してのプレイぶり、活躍は見事でした。
第6戦では4thクォーターだけで15点を獲る活躍でシリーズを最終戦まで持ち込み、その第7戦では歴代最年長(35歳)でのトリプルダブルを記録しました。(従来の記録は、2016年ファイナル第7戦でのレブロン・ジェームスの31歳)
「もう終わった」どころか、今オフ移籍市場の人気銘柄になっているCP3。
トレード先として、ミルウォーキー・バックスフィラデルフィア・セブンティシクサーズニューヨーク・ニックスなどが取り沙汰されていますが、果たしてCP3は来季どこでプレイしているのか。
注目です。 

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スー・バード

35歳のクリス・ポールに対して、さらに年上、39歳のスー・バード(シアトル・ストーム)。
WNBAで最年長の選手ですが、 この年齢でなお、高いレベルでのプレイを見せ、チームを勝利に導いています。
昨シーズンを全休することとなった怪我を乗り越えてのプレイぶりであることを考えると、本当に、畏敬の念すら湧き上がります。
ファイナル第1戦では、WNBAのプレイオフ新記録となる、1試合16アシストを記録。
5戦シリーズのファイナルを3連勝のスイープでラスベガス・エーシズを倒し、チームにとって4度目(2004年、2010年、2018年、2020年)となる優勝を達成。
バードはそのすべてで優勝に貢献しており、異なる3つの10年代で優勝を達成した、初めてのWNBA選手となりました。
ちなみに、NBAを含めても、同様の記録を達成したのは他に、ティム・ダンカンとジョン・サリーしかいません。
10月16日で40歳を迎えるバードですが、来季以降もプレイすることに意欲を示しており、まだまだ活躍が見られそうです。

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今回は、クリス・ポールとスー・バード、2人のポイント「ゴッド」を取り上げました。
2人ともクラシカルな正統派タイプのポイントガードであり、トレードや怪我などあって、従来のような活躍は見られないのではないかとも思われましたが、見事な復活、意地、存在感を見せ、素晴らしいシーズンを過ごしました。
来季以降も、2人のポイント「ゴッド」から目が離せません!!
それではまた(^o^)/

 

 
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