チーム編成方法変更でどうなるか!?:NBAオールスター2018私的予想

目次

 

はじめに

NBA2017-18シーズンが開幕して、早くも一か月以上が経ちました。
主力選手の怪我や意外なチームの躍進や苦戦など、様々な話題が巷を賑わせていますが、今回の記事では、今季のオールスターにフォーカスを当てたいと思います。

  

チーム編成フォーマットの変更

今季から、チームの編成方法が変わりますので、その点について触れたいと思います。
ここ数年、オールスター本戦は、両チームとも真面目にディフェンスをすることなく、ノーガードの打ち合いの、全く緊張感のない展開になってしまっていました。
結果、たくさんの点が、多すぎると言ってよいほどの点が入り、ここ何年か連続で、総得点や、チーム単位、個人単位の得点など、得点面での新記録を更新といった状況です。
点数が多いこと自体は、観ていて楽しくもあり、悪いことばかりではないのですが、あまりにもノーディフェンスで、真剣勝負にはほど遠く、試合をやっているというよりは、休み時間に友だち同士で集まって、ダラダラ体育館で遊んでいるみたい、そのように思われた方も多いのではないでしょうか。
競い合うような雰囲気が殆どない、弛緩したゲーム展開では興味も削がれてしまいます。
競い合いのなかで生まれるスーパープレイや新記録、と言ったものをファンは観たい筈。
今回のフォーマット変更(詳しくは後ほど)は、その辺りのことへの対処、というのもありそうです。
もちろん、これですべてが解決、ということもないでしょうし、引き続き、いろいろと試しながら改善を続けていく予定のようですが。

従来のフォーマット

まずは、従来のフォーマットについて確認しておきます。
東西各カンファレンスで、ファン投票などを元に、ガード2名、フロントコート3名の先発を決める。
それらの選手以外から監督投票を元に、控え7名ずつを選出する。
東vs西で試合をする。

今季のフォーマット

今回の変更で変わるのは、前節最後の「東vs西」のところ。
東と西それぞれの最多得票選手が、残りの22名からカンファレンスに関係なく「ドラフト」してチームを決めるそうです。
昨季の例でいうと、東の最多得票がレブロン・ジェームス、西がステフィン・カリーとなっているので、その二人が順に、「チーム・レブロン」、「チーム・カリー」のメンバーを指名していく、ということになります。
子どものときなんかにやった、ドッジボールやサッカー、バスケットボールのチームを決めるのに、代表者がじゃんけんをして、勝った方から交互にメンバーを指名していく「とりじゃん」みたいですね。

参考↓

www.nba.co.jp

小括

今季のオールスターは、従来の東西対決ではなく、「ドラフト」制によって編成されたチーム同士の対決になる。

 

2018オールスターの顔ぶれ予想

ここから、オールスターの顔ぶれがどんなものになるか、i-love-this-game的な大胆(?)予想をしていきたいと思います。
全くの私的予想ですので、悪しからず。

イースタンカンファレンス

カイリー・アービング
ジョン・ウォール
レブロン・ジェームス
ヤニス・アデトクンボ
クリスタプス・ポルジンギス

デマー・デローザン
ブラッドリー・ビール
ビクター・オラディポ
ケンバ・ウォーカー
アル・ホーフォード
ジョエル・エンビード
アンドレ・ドラモンド

ウェスタンカンファレンス

ステフィン・カリー
ジェームス・ハーデン
ケビン・デュラント
ブレイク・ブリフィン
カール=アンソニー・タウンズ

デイミアン・リラード
クリス・ポール
ラッセル・ウェストブルック
ポール・ジョージ
ラマーカス・オルドリッジ
デマーカス・カズンズ
アンソニーデイビス

 

「とりじゃん」後の両チームの顔ぶれ

東ではレブロンが、西ではカリーが最多得票を勝ち取り、「チーム・レブロン」対「チーム・カリー」となります。
そして、開催地がロサンゼルスなので、西に所属するカリーから指名し、以下、レブロンと交互に指名していくのではないかと予想します。(この辺りの、指名の手順は当記事執筆時では発表されていないようです)
新フォーマットが発表されたときから言われているように、西高東低な傾向の強い近年のNBAを反映して、ウェストの選手から指名されていき、イーストの選手が残ってしまうことが予想されます。
なにせ、元々西高東低だった上に、この夏、ジミー・バトラーやポール・ミルサップ、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーといったオールスター選手たちが東から西に移籍し、その反対に、西から東に移籍したオールスターはゴードン・ヘイワードのみ、しかも、そのヘイワードは開幕戦で大怪我を負い、今季絶望となっていますので。
なお、当記事執筆にあたって、筆者自身、カリーやレブロンになったつもりで、出揃った22名を順に「ドラフト」していったわけですが、この作業、とても楽しかったです。
お時間のあるときなどに、実際にやってみることをオススメします。

チーム・カリー
ステフィン・カリー
カイリー・アービング
ケンバ・ウォーカー
ジェームス・ハーデン
ビクター・オラディポ
ポール・ジョージ
クリスタプス・ポルジンギス
アル・ホーフォード
ラマーカス・オルドリッジ
カール=アンソニー・タウンズ
ジョエル・エンビード
チーム・レブロン
ジョン・ウォール
ラッセル・ウェストブルック
デイミアン・リラード
ブラッドリー・ビール
デマー・デローザン
レブロン・ジェームス
ケビン・デュラント
ヤニス・アデトクンボ
ブレイク・グリフィン
アンドレ・ドラモンド
デマーカス・カズンズ

小括

西高東低な戦力分布を反映して、東所属選手が残ってしまう傾向はあるが、「ドラフト」指名していくのは楽しい。

 

おわりに:私的な提案とともに

今回の新フォーマット導入によって、オールスター本戦での東西チームの戦力格差という問題は是正されましたが、東西それぞれから12名ずつ、という選出の枠組みは変わりませんので、それに伴う問題点は解決されないままです。
東所属であれば選ばれた筈のあんな選手やこんな選手が、西にいるがために、オールスター選出という実績を得ることができないのは、不公平感がありますし、何かもう少し工夫のしようがありそうです。
私的な提案ですが、たとえば、東西から10名ずつ選んだ後、残りの4名については所属カンファレンス関係なく選出される、といった仕組みも可能ではないかと思います。

何にせよ、ここ数年、緊張感のない展開に終始したオールスター本戦が、再び、観ていてワクワク、ゾクゾクするような、両チームによる競い合いになってくれればと思います。
それでは、この辺で。